こんにちは、アメリカ在住ノマドワーカーのどでぃーです。
僕はアメリカでBUYMA(バイマ)というファッションサイトを中心に、複数のマーケットプレイスでオンライン販売を行っています。
副業で物販を検討している人から何度か相談を受けたことがあるのですが、高確率で挙がってくる質問が利益設定についてです。
「この商品の利益設定はどうしたらいいですか?」
「利益率はどのくらいにしていますか?」
「普通利益はいくら乗せるものですか?」
どのくらいがいいか、についてはあなた次第です。本人の状況、販売スタイルによって全て変わってきます。
背景としてこの質問が多いのは
- そもそもの基準がわからない
- 利益は商品に対して考えるものだと勘違いしている
のが大きな理由だと思いました。
今回は個人で物販を始める人が何を基準に利益設定していくのがいいのか、その辺の考え方についてシェアです。
利益設定の基準
早速結論ですが、最も大事なのは、個人であればベストな利益設定はあなた自身の環境やスタイルに合わせるということです。
- 仕入れに対する資金の余裕
- あなたの時間的余裕
- 在庫保有の有無
- 高単価なのか、低単価なのか
- 回転率がいいものかどうか
- 一連の手間がどのくらいかかる商品なのか
利益は商品に対し設定するものと考えられがちですが、このようにもっと広く考える必要があります。
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利益率か利益額か
利益設定でほとんどの人がやるのが、利益”率”決めて設定するやり方。
まぁアパレルで言うと6掛けとか、常識として掛け率というものがあるんで、”率”で計算するのが主流とされています。
ただこれは古くからある在庫商売をベースとした考え方。売り方、商品、お客さんのライフスタイルが多様化している今、従来の常識とかどうでもいいんです。
ちなみに僕の場合、利益率でやっているものもありますが、あえて利益額を重視しています。
理由は基本無在庫であること、全て自己資金であること、資金に余裕があることです。
一例として、2つの商品があったとします。
①Tシャツ:仕入れ500円、販売価格1000円、利益率が50%の500円
②ジャケット:仕入れ9000円、販売価格1万円、利益率が10%の1000円
オペレーション上、2つの商品の手間はほとんど変わらないとします。手間が一緒で、運転資金に影響がないなら、利益率が高い商品よりも、利益額が高い②の方がおトク、ということになります。
これが保有在庫だったり、資金がギリギリだったりすると話は別ですが。
つまり業界的な常識は無視して、あなた自身のスタイルに合った利益設定を考えればいいんです。
時間・管理コスト
個人で始めると意外と見落としがちなのがこれ。利益っていうのは金額だけではなく、当然時間・管理コストも大切な材料。
先程の例を使います。在庫はたくさんあると仮定します。
①Tシャツ:仕入れ500円、販売価格1000円、利益率が50%の500円
→商品登録、画像加工、注文後の検品・梱包など合計で30分かかる
②ジャケット:仕入れ9000円、販売価格1万円、利益率が10%の1000円
→商品登録、画像加工、注文後の検品・梱包など合計で1時間かかる
普通こんな時間かかりませんが、あくまで一例です。
この場合ではれば、当然利益率が高く、資金負担も少ない①の方がおトクってことになります。
ついでに言えば①の1000円の方がお客さんが買いやすい価格帯なので、回転率が高めです。なのでなお①の方がおトク。
とても基本的なことではありますが、ただ単に利益率10%は安い、利益だけに注目してもダメなんです。
自分の状況に合わせた費用対効果を加味した上で設定することが重要です。
ということでまとめです。
利益設定は商品に対して考えるのではなく、あなた自身の環境や販売スタイルも考慮しましょう。
- 仕入れに対する資金の余裕
- 在庫保有の有無
- 高単価なのか、低単価なのか
- 回転率がいいものかどうか
- 一連の手間がどのくらいかかる商品なのか
ここを固めていくことで自分に合った販売価格、利益が見えてくるので、自分の価格競争力も見えてきます。
価格競争力が見えてくると、自分が攻めるべきところ、 控えておくところも見えてきます。
そのように利益設定をお店作り(ブランディング)のところまで連動させることができれば、売れるお店に近づいていくはずです。
では!